toppage
 南仏 スケッチの旅 -2
2000.09.30〜10.10

トップページへ

050 ボニュー-4 (10.05)
この絵はSMサイズよりも小さな紙に描いたものだが、僕としてうまく描けたなあと思っているお気に入りの絵だ。その時の気分と線の走りで描けたのでもう一度描こうとしても描けない。

051 ボニュー-5(10.05)
ボニューの丘の上の集落もなかなか良い街並だ。昔の建物を上手く利用した観光用のホテルやレストランになっているのだろうが、ついつい丘から見える風景に心がいっていて写真も適当に撮っているようだ。右の絵もそんな中から絵にしてみたもの。


052 アヴィニヨンのレストランで (10.05)
最後の宿泊地アヴィニヨンに。メモによるとPM8:30にロビーで待ち合わせして夕食に。右のメモスケッチはそのとき食べたものや客の様子を描いている。

053 ゴルド-1 (10.06)
翌日10月6日は一日中ゴルドでスケッチ。
最初に描いのがゴルド全景がわかるところで描いている。
記憶によると描いていると若いフランス人が道端に座って昆虫をじっと見ている。話かけると日本に長期滞在していたことのある学生さんだ。その男と話しながら描いた。

054 ゴルド-2 (10.06)
 054 ゴルド-2
安野光雅さんが「フランスの道」画集で「バザレリーの塔」として、ここゴルドを描いておられ、次のような文が載っている。
「・・・・。町を出てから1時間もたたっただろうか、平地を走っていると思い込んでいたのに、いつのまにか山の上にいたらしく突如絶壁に出て驚いた。
見渡すかぎりに平野が広がり、平野は色とりどりに紅葉のブドウ畑、まるに絨毯をしきつめたようだったが、もっと驚いたのは、目の前にバベルの塔が屹立していたからである。少し大げさなようだが、ブリューゲルはここを写生したのだと、勝手に思い込んだほどであった。…(略)・・・
この町の頂上は、中世の城塞跡で、ちょっとした広場になっている。今の城はルネサンス城で用いられた石灰岩は風雨に浸食されるほどに古びている。・・・」あるが、左の絵はその広場のあるところだ。

055 丘の広場の近くで昼食 (10.06)

056 ゴルド-3 (10.06)
頂上の広場から少し下りたところにあった左のようなレストランで昼食し、その後集落の中をうろついてスケッチした。
上の絵は広がりがあり良い構図だなあと思いながら描いたもの。

057 ゴルド-4 (10.06)
岩山の岩石を使って建物は造られているようで、建物の色は岩や土の色が同じ色だ。

058 ゴルド-5 (10.06)
こういう丘の上の集落は歩くたびに風景が変わり、結構たくさん写真を撮っている。この絵は最初に描いたところからところから少し登ったところだ。

059 ゴルド-6 (10.06)
最近写真を見ながら小さな紙に描いたのが幾枚かあるので載せておく。
 060 ゴルド-7 (10.06)
これも最近小さな紙に描いたもの

061 アルル-1 (10.07)
この日はアヴィニヨンに泊まりアルルに行く。メモを見ると、時刻表をもらってこの列車でアルルに行きましょう決めたアヴィニオン7:15→アルル8:05着が、実は列車ではなくバスだった。確かに今時刻表を見るとCARと書いたあるが気づかないものだ。先ずは「地球の歩き方」に載っているゴッホが描いた「夜のカフェテラス」(右)が今もカフェとしているとあるので行ってみた。そこでコーヒーを飲んだあと描いたのが上の絵だ。

(僕のメモには店名はLeCAFE LA NUITと書いているがNETで調べるとCafe・vanGoghと書いてあるが多分同じカフェだ)

062 参考:ゴッホの描いた「夜のカフェテラス」

063 アルル-2(10.07)
このメモスケッチも「LeCAFE LA NUIT」近くで昼食をとったようで食べながら描いたもの。

064 アルル-3 (10.07)
この絵には14:30という時刻が書かれているのでNO.063と同じところから描いたものと思われる。

065 アルル-4 市庁舎前から (10.07)

この日は集合場所を決めてSさんとは別行動だったようで、僕はこの市庁舎の前で1人で描いた。この絵はその時描いた絵は手元になくその絵の小さな写真をもみながら描いてみたもの。
描いていると広場はにぎわってきた。市庁舎で結婚式があったようで晴やかな姿の人がたくさん出てきてにぎやかな中でスケッチした記憶がある。

066 アルル-5 サンジュリアン教会 (10.07)
この教会はローヌ川近くにある教会で川沿いある土手から描いたものだ。
左下写真(067)でわかるように左手の建物が教会の塔と同じような高さになっているのが気に入らなくて高さを低くしてやろうと思いついて描いた記憶がある。

067 アルル サンジュリアン教会の現地写真(10.07)

068 アルル-06  昼食時に(10.07)
この絵はSさんと待合せて昼食をとった「夜のカフェテラス」傍の広場でのメモスケッチと思う。「スパゲティとワイン 14:30」とメモっている。

069 アルル-07  アルルからアヴィニオンへの列車で (10.07)
アルルからアヴィニオンの帰り列車で描いた印象深いメモスケッチだ。
今まで都会的雰囲気と観光客の華やか雰囲気の中で過ごしていたので右手に座っている列車の中の地元の田舎の人たちに出会いメモったものだ。
農家の方なのだろうが「田舎のおじさん」そのものの雰囲気で、なんともほほえましく今でもよく覚えている方たちだ。

070 アルル-08 サン・トロフィーム教会 (10.07)
上の絵は歩いていて見つけたサン・トロフィーム教会。良いなあと思ったが写真に収めるだけでスケッチしていない教会だ。家に帰って何枚か描いている。

071 アヴィニオン-1(10.08)
ローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋とノートルダム大聖堂あたり

朝少しローヌ川の川下にある橋を渡ってきて描いたのが上の絵だ。
ご存知の方も多いと思うが左上、途中で切れている橋が「♪Sur le pont d'Avignon 輪になって踊ろう・・・」 ではじまるフランス民謡「アヴィニオンの橋の上で」で広く日本でも知られているローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋だ。
現在は橋は4つのアーチのみだが22連のアーチで昔洪水で流されたそうだ。その橋の右手の塔がノートルダム大聖堂、そして教皇宮殿という巨大な建物だ。


072 アヴィニオン中心部地図
最後のスケッチ場所はアヴィニオンだ。上の地図でもわかるように城壁に囲まれた街だ。ホテルは下の方の赤印のところだ。この日は最初に橋を渡って川向に見えるサン・ベネゼ橋の方を描いた。


073 アヴィニオン-2(10.08)
アヴィニオンノートルダム大聖堂・教皇宮殿あたり
その後ほぼ同じところからメモスケッチしている。最後に大判の紙に描いたのがこの絵の正面にある教皇宮殿になった。


074 アヴィニオン-3 昼食(10.08)
この日もSさんとは別行動で昼食を夕食を一緒にということにした。昼食はアヴィニオンで食べたベトナム料理が美味しかったのでまた「越南」で昼食。ベトナムはフランスの植民地だったこともあってか中華料理店より客が多く賑わっている。

075 アヴィニオン-4(10.08) 好きなアングル
ローヌ川でサン・ベネゼ橋当たりを描いたあと街の中に帰ってきた。この絵は写真をもとに描いたものだ。好きな街角アングルで何枚か描いている中の1枚だ。


076 アヴィニオン-5(10.08) 街角
14:25と書いてあるので昼食後最初に小さい紙(F4)に描いたと思われるアヴィニオンの街角スケッチ。

077 アヴィニオン-6(10.08) 街角
この絵を見つけて、エクス・アン・プロヴァンスの絵かなと思ったが、日付と写真を照合するとアヴィニオンで描いたものだ。今になるとプロヴァンスでの印象が強く、ここアヴィニオンではさほど感動せずに描いたのだろう。

078 アヴィニオン-7(10.08) 
 ノートルダム大聖堂・教皇宮殿
この絵が「南仏スケッチの旅」最後の思い出深い大判の絵だ。
というのは、広場に立つと建物が大きすぎて全体を描くのはまったく無理。ふと思いついたのが移動描法?だ。
よしっと思って、広場に右から3カ所に座って移動しながら描いた。描いているとなかなか面白くなり、写真では無理、絵だから可能でしょうなんて思いながら描いた。



079 アヴィニオン-8(10.08) 
 ノートルダム大聖堂から広場を
この絵は078のノートルダム大聖堂からその描いた広場をメモスケッチしたもの。

080 アヴィニオンからTGVでパリ、ド・ゴール空港へ-1
アヴィニオン6:00発のTGVでパリ空港(10:05着)へ行く。
列車の中で窓の外を眺めたらり、車内の様子を描いたりした。広々とした美しい平野、ときどい原子発電所が見えたり、窓の外の風景も楽しいものだった。

081 アヴィニオンからTGVでパリ、ド・ゴール空港へ-2
 082 アヴィニオンからTGVでパリ、ド・ゴール空港へ-3
食事やホテルのプランを描いたり、食事をしながら料理や店の様子を描き、メモや描いた時刻などを書き添えるなどその後の旅のスケッチスタイルがほぼできていたようだ。ただ、その後のF4リング止め画用紙とはがきサイズのメモスケッチ帳を組み合わせ順番通りに貼りこみ、スケッチした大判の完成した絵の写真を貼りこむなどなどにはなっていなかったようだ。
メモ書きなども分厚いアルシュの紙(約F4サイズ)に描いていて、描いた順番がわからないなど、まだまだ旅のスケッチ慣れしていなかったなあと思ったりしている。

083 ド・ゴール空港およびロンドン・ヒースロー空港で
 



英国航空を利用したのでド・ゴール空港からロンドン・ヒースロー空港経由で成田へ、そして羽田空港までバスで、そこから伊丹空港への帰路だった。
左側2枚はド・ゴール空港で、右側はロンドン・ヒースロー空港の待合室で。待合室ではみんなじっと座っているし寝てる人もいて描きやすいし、退屈しのぎの最後の楽しいスケッチだ。また、様々の民族衣装の人々がいるのも国際線待合室での楽しさのひとつだ。

15年前のこの「南仏スケッチの旅」は不慣れで今から思うと下手なスケッチ記録だが、それでも手にいつも鉛筆と紙を持っての楽しい旅だった。
                  (完  2015.03.23記)
   
   南仏スケッチの旅ー1 に戻る