嵯峨鳥居本(京都市右京区)
2012.05.29
 
嵯峨鳥居本-1
鳥居本でスケッチしたことがないのでこの日はスケッチポイントを探すような気分で出かけた。この絵の通りの奥にある愛宕念仏寺近くまで行き引き換えし、一の鳥居が見えるこのポイントに座って描く。
なおここ嵯峨鳥居本は産寧坂、祇園新町、上賀茂とともに重要伝統的建造物保存地区に指定されている。建物の多くは江戸末期から明治時代のものだ。
 
嵯峨鳥居本-2
日除けのつもりでこの道の上をまたぐ嵐山高雄パークウェイの下で描きはじめる。まもなくするとゴロゴロと雷がなり曇りすごい勢いで雨が降りはじめた。あまりの雨にこの絵の右うしろの街並民保存館に駆け込んだ。横浜から来られたご夫婦と地震のことなど雑談してるうちにやっと雨が止む。前日の東京での豪雨と雷のニュースは他人事とみていたがまさか京都で、との気分だった。そういう意味でこの絵は出来に関係く思い出の作品だ。

嵯峨鳥居本-3
やっと雨が止みスケッチスタート。化野念仏寺から愛宕神社一之鳥居までを上地区と呼び、茅葺き屋根の家が多く、化野念仏寺までを下地区と呼び町家風民家が並んでいる。この絵は念仏寺の近くで上地区の方を見たもの。左手の土産屋は雨でしまった商品を再展示したり右手の店は箒で雨による汚れを洗ったりしている
 
嵯峨鳥居本-4
雨宿りをした嵐山高雄パークウェイに行く道を教えてもらって行ってみることにした。道路の左手には休憩中の車が並んでいるが全く車は通らないないので立ち描きしてみた。店の方が紅葉のときはきれいですよとのことだったが確かに紅葉の時期はきれいだろう。ただ、観光写真のような風景で、絵にするのは難しそうだ。
の後この絵の奥の愛宕念仏寺に立ち寄りこの道を下ってゆくと右手に座り込んでスケッチしてる人がいる。近寄るとCさんだ。渡月橋で雨に出会い晴れてから来たとのことだ。その後阪急嵐山までぶらぶらと歩いて行く。駅に着いたらまた雨。今日はついているなと思いながら寺町で開かれているMさんの個展に行った。
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