小樽ぶらりスケッチ
2012.07.09

 
小樽オルゴール堂本館附近   (小樽市 住吉町4)
前日は義母の13回忌の法事。その夜は在札の同期の人たちと飲み。場所は大通りに面した元拓銀本店を建替えたビル。10年でこのあたりも変わったものだ。
この日は朝から小樽。南小樽駅で降りてそこからぶらぶらと歩く。このあたりまで来るとたくさんの観光客だ。札幌同様にほとんどが東洋系外国人の団体だ。
絵の左手の建物は北海道有数の精米・米穀店として知られた共成(株)の社屋で明治45に建設された、小樽では珍しいレンガ造りの建物で今は小樽オルゴール堂本館だ。右手奥に赤っぽいのがJRの軌道だ。
描いたあとから周辺を歩くともっと絵になりそうなアングルがあったが描くのは諦めて次に行く。
下の地図は小樽の歴史景観区域の地図。上の絵は緑色の入船七差路(メルヘン交差点)地区の区域にあたる
 
六花亭(左)と北菓楼   (小樽市 堺町7)
オルゴール館を少し行くと、オシャレな街並みがある。大正10年に建った石造倉庫を利用した北海道では有名な六花亭とバウムクーヘンで有名な北菓楼がある。石の色合いからみると手前の倉庫を壊し広場とカフェテラスをつくったようだ。ネットで調べると2003年に市の都市景観賞をもらった建物だ。
小樽は全般に少し暗い感じがあるが、明るくてなかなかうまく作っているなあと思いながらスケッチした。
 
小樽運河-1
以前描いたことがある日銀旧小樽支店をもう一度描きたくて近くに行くと白いカバーがかかっていて外壁の改修中。
そんなことで運河の方に引き帰し描いてみた。今のようになる前の運河は写真集を見て何枚か描いたことがあるが、今の姿は描いたことはない。今回はおのぼりさん気分で描いてみることにした

小樽運河-2
船が浮かんでいたのでも少し西側から描いてみた。1980年初版のみしま基光の写真集「小樽運河」を見ると左手はほとんど変っていない。
 
旧渋澤倉庫 (小樽市色内3丁目)
も少し西の方まで歩いてゆくとなかなかいい建物がある。1枚描いてみようと北浜橋を渡って運河沿いにでて正面から描いてみた。
この建物は1895(M28)
年に建った木骨石造建築で、小樽市指定歴史建造物の一つだ。(小樽市指定歴史的建造物68棟が載っている写真巣集を見てください)
描いたあと この建物を使って営業している左側の棟にあるPRESS CAFEで昼食をとる。ランチタイムサービスのカレーを食べたがこれが実に美味い。
小樽に来たら寿司だと思っていたがこのカレーを食べて大満足。おすすめの店だ。
帰ってから調べると中央の棟は小樽ライブシアター「GOLDSTONE」、左手はCAFEになっている


小樽市色内3丁目あたり
夕方からは30年前一緒に働いた皆さんと出会う予定になっているのでこのあたりからUターンすることにした。この絵は小樽運河のすぐ傍で歴史的建造物にはならないだろうが小樽らしい風景だ。

海猫屋(小樽市色内2丁目)
この「海猫屋」は都市景観賞受賞時のコメントにあるように、明治39年に倉庫として建設された木骨レンガ造3階建の建物で、昭和47年より飲食店となっており、歴史的な建物の再生利用の草分け的存在だ。また、赤いレンガと緑色のツタが印象的な建物であり、花壇やライトアップ等により修景的な工夫もしている。
そんなことでここには何度か来たことがありなにを食べたか忘れたが入ったこともある。また、描いたこともあるがその絵は行方不明だ。
記憶では当時は建物だけでその建物がある風景に意識が至らなかったようで、町の雰囲気が描きこまれていないものだった。
 
小樽運河-3
持ってきたスケッチブックの最後のページになってしまった。あとは予備の紙にと思いもう1枚運河を描いてみた。
 
堺町通りあたり
少し時間がありそうなので予備の紙に最後の1枚を描く。このあたりも古い建物を利用した店や喫茶店などがならび観光地化が進んでいるようだ。
この絵を描いたあと南小樽駅へ。その晩は昔の同僚たちと久しぶりに飲み会でなつかしい思い出話に花を咲かせた。不思議なことに色々のことを思い出すものだ。それも楽しいことばかりだから不思議だ。
次に行くのは同期会の3年あとだろうが何とか元気でいたいものだ。
 参考)小樽歴史景観区域
 作品リストへ  次へ