札幌ぶらりスケッチ(札幌市)
2012.07.07
 
札幌農学校第二農場-1
 義母の13回忌にあわせて10年ぶりに7月6日から10日までスケッチブックを持って北海道にでかけた。今回はおのぼりさん気分で札幌と小樽の観光スポットをスケッチした。
持って行ったのは右の写真のような小さな絵具とF4サイズのFFキャンソンのスケッチブック。この写真には写ってはいないが、椅子は大阪からグランドホテル近くのオーク画材に電話し、いつも使っているものを注文し、朝いちばんに買いに行き使った。
現場で着色したのはこの絵が唯一。第二農場を描くのは初めてのこと。木陰の芝生に座って涼しい風を感じながら描くのが気持ちよく、何枚か描いた。
 
清華亭(札幌市北7西7)
椅子を頼んだ店は10時開店なので朝散歩がてらホテル近くの駅北西、北大の南側にある清華亭に行ってみた。
扉はまだ閉まっているようなのでフェンス越しに描いてみた。
市のガイドによると明治13年6月、開拓使の貴賓接待所として建てられ、翌14年明治天皇が札幌に行幸の際に休憩された由緒ある建物。 建築様式は全般的に米国風ですが、開拓使建築系列の後期に見られる一つの特徴で、内部には洋間に接して和室も設けられ、、和洋折衷の建物となっている。

札幌市の開拓の歴史をしのぶ建物であり、また、周辺は昔から子どもの遊び場として利用されるなど、市民生活になじみの深い場所となっていいるとのこと。

 
北海道庁旧本庁舎-1(北3西6)
部屋に帰ったがまだ時間があるので道庁をスケッチすることにした。この絵は東側の正面ゲートから描いたのだがあたりは朝早くからの東洋系外国人団体客でいっぱいだ。
今回は1.3mmのシャープペンシルで描いた。この絵はその線の太さからくるモソモソ感が出たかなと思ったりした。(ただその後はあまり生かされていない・・・)
 北海道庁旧本庁舎は「赤れんが」の愛称で親しまれている建物で、1888(明治21)年にアメリカ風のネオ・バロック様式で建てられた日本の明治期を代表する建物で、緑豊かな前庭は札幌市のオアシスとなっているところでもある。
 
北海道庁旧本庁舎-2(北3西6)
この絵は北側からみた道庁。
今回はこんな感じの線が良いなあと思ったりしたがどうもこれは立ち描きから生まれた線のようで、椅子に座って描いてからは駄目だった。少しまだ画材店のオープンまで時間があるので一旦ホテルに帰る。
 
時計台
10時を過ぎたので時計台の傍にあるオーク画材店に行き大阪から注文した椅子を買う。この絵は向かいのビルの休憩場所に座って描いたもので椅子は使わなかった。この時計台は道庁とともに都心部での一番の観光スポットだからたくさんの人だ。この絵には描いていないが観光用の馬車も通り過ぎる。
市の観光ガイドによると、この札幌市時計台は北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として明治11(1878)年10月に建築された。この建物はW・S・クラークの後を継いで教頭となったW・ホイラーによって構想されたもので、当時アメリカ中・西部で流行したバルーンフレームと呼ばれる木造建築様式をモデルとしたもの、とある。
 
札幌農学校第二農場-2
祇園祭も終わったので「札幌ぶらりスケッチ」に戻ります。札幌駅から地下鉄で北18条まで行き札幌農学校に行く。芝生と大きな木の中にこれらの畜舎が建っている。寝そべってごろんとして居眠りをするのが最高のようだが、買った椅子に座って何枚か描いた。

道のHPにはこんなことが書いてある。
第2農場に残る模範家畜房および穀物庫は明治10年に建設された北海道大学でも最古の施設群で、1戸の酪農家をイメージした日本農業近代化のモデルとしてクラーク博士により構想された。内部に展示されている農業機械群は、明治初期の農場開設時の輸入機械をはじめ、近代農業史を語る貴重な資料である。春から秋には一般公開も実施されている


また北大農学部のHPにも詳しく書いてある。
 
札幌農学校第二農場-3
絵としては失敗したが手前の大きな樹の向こう赤い屋根と板塀は美しかった。写真を載せようかと思いましたがやめました。想像することにしてください。

札幌農学校第二農場-4
造形としてはこの牧牛舎が面白いのでもう1枚北側から日差しの中で描いてみた。

 
古河記念講堂
第二農場からぶらぶらと歩く。かって学んだ建築の教室は壊されてなくなっている。途中、学食で昼食。下宿先がポプラ並木の傍だったので1年半通った道だったのだが今は一部を除いて通れなくなっている。理学部は総合博物館と言う名称で古い建物が一部残っているが農学部も建て替わったようだ。
この絵は中央ローンの北側に建っている古河記念講堂。今はこんな名になっているが教養時代にはフランス語の教室だったところだ。
それにしても年齢を重ねると不思議なもので、いろいろのことを懐かしく思い出すものだ。
実はこのあとサッポロビール博物館を描くつもりだったが、疲れてしまって集中力もなくなったのでホテルに帰り今回の札幌スケッチは終わった。


中央ローン
 
ポプラ並木
作品リストへ   次へ