北国の風景(余市・小樽・札幌)


余市のニッカ工場
6月の初旬、北海道に行った。今回はスケッチもしようと思い、例のカートに大判の画用紙を積んで出かけた。
北海道の風景は関西の風景とはまったく違う。まるで日本とは思えない。スイスか北欧の国々の感じだ。それが内地の人を引き付けるのだろう。列車から見る牛舎のある風景は実によい。残念ながら見るだけでスケッチは出来ない。
スケッチに出かけたのは余市のニッカ工場と小樽である。
余市のニッカ工場は広告の写真で見る通りの風景だ。工場の入口近くでスケッチする。描いているうちにヨーロッパの街並みを描いている気分になり、樹木を省き、実際の風景とは少し違った感じの絵にした。工場は観光スポットのひとつになっていてたくさんの観光客が来ている。昼食は工場内のレストランで魚貝類のスパゲティーとワイン。なんとなく異国にいる感じになる。食事の後もう一枚描いて帰る

日銀小樽支店
翌日、浅里の浜でスケッチしようと浅里の駅で降りたが堤防にふさがれ海岸にでることが出来ずスケッチはあきらめ小樽に行く。小樽では以前何度かスケッチした。新しい発見があるかなと思いながら僕の好きなルートをぶらぶらと歩いてゆく。小樽運河は絵葉書だし海猫屋のある風景も描きたくない。寿司でも食って帰ろうかとも思ったが1枚は描こうと決意し日銀小樽支店を描くことにした。久しぶりに街の中の風景を描いた感じだ。僕にはこんな風景が似合っているのかなあと感じた。この日は午後3時半からワールドサッカーの日本対チュニジア戦、それが見たくて早々に引き上げる。

植物園
大阪に帰る日の朝、飛行場に行くには時間がある。身近なところでのんびりしようと厚生年金会館から歩いて植物園に行く。植物園の中で森林浴。芝生の緑が眩しい。その中にあるアメリカ風建築様式の博物館を芝生に座って描いた。。台北から来た女の子が絵を覗き込みながら話しかけてきた。北大も美しいよと教えてあげる。昼前に札幌を発って大阪に帰る。往きも帰りも特割の片道1万円のチケットを使う。ホテルは年金受給者割引。年をとり時間があるのも悪くない。
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