琵琶湖 沖島  滋賀県近江八幡市
10.05.22

この日はIさんご夫婦と5年ぶりに沖島に行った。堀切港から船に乗って10分程度で着く。人口は400人を切ったそうだが島の中を歩いてもさほど変わったところはない。最初に描いたこの絵は日差しが強いので船着場傍の漁業会館のところから描いた。

少し曇ってきたので日陰でなくても大丈夫そうなので南側の堤防のところから描くことにした。1枚目は少しおとなしい絵になりすぎたので、勢いよく描いてみたくなって描いたが今度はすこし派手な絵になってしまい失敗した。
2枚ともあまり気に入らない絵になってしまったが、この沖島でのスケッチが忘れられないものになった事件があるのでその顛末を記しておく。
スケッチを終え16時発の船で堀切港に行き、奥さんの運転で20分くらい走ったところで、Iさんが「携帯がない!」と後ろの席から言われる。チョッキのポケットに入れてあったがそのチョッキもない。どうも島に置き忘れてきたようで、急きょ島に引き返すことにした。
堀切港に着くと5分前に船は出たところで1時間20分待たないといけない。しかも、その船で行くと沖島で1時間待って19時30分の船で帰ることになる。
Iさんはこの絵の右手の堤防で描いておられていたのでほぼ間違いなくそこにあるはずだ。派出所があればその人に頼んで探してもらい18時10分発の船にチョッキと携帯を乗せてもらおうと電話を問い合わせたが通じない。
たまたま港に留まっている船に人がいるので、派出所の有無とその理由を言うと、島に帰るところだから乗せてあげようと言われ、早速その船に乗って島に行く。やはりその堤防のところにちゃんとあり、18時10分の船に乗って帰れた。
暗くなってスケッチもできず、店もない島で1時間半も待たなくてよかったと思うと、親切な船頭さんに感謝だ。
それにしてもこれが島でなかったらこんなに印象に残る忘れ物にはならなかっただろう。
5年前の沖島でのスケッチメモを読むと、その時はSさんが絵具を持ってくるのを忘れられたようだ。沖島はどうも忘れ物と縁があるようだ。
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