中崎町界隈・海老江界隈・福島界隈
osaka14

北区中崎町界隈
朝日新聞に「週刊まちふらり」という欄がある。「若者集う長屋の趣」というタイトルで大阪市北区の中崎町界隈が紹介されていた。その中の写真を見ると、長屋の突き当たりに毎日放送の建物や阪急タワーホテルが見える。梅田センタービルのすぐ北の辺りだ。よし行ってみようとスケッチブックを持って出かけて描いたもの。
この絵は新聞に掲載されていた写真と全く同じところから描いた。
こんな路地に座って描くのは、ある種の私的空間の中で描くような気がして抵抗感が僕の中にあった。
しかし、描いていたら、「新聞に載っていたのはここだったのね、近くなのにわからなかった」とか、自転車をとめて話しかけてくるおばさんとか、今では長屋に風呂はあるが近くの銭湯の葉村温泉に行くなど、いろんな人が親しく話しかけてきてそんな気持ちをやわらげてくれた。(正確な場所は大阪市北区中崎西3丁目)

福島区海老江界隈
昨日のないしょばなしに書いたように、この夏の暑い時期、スケッチ用具を軽装にすることにした。カルトンにいれたF10はやめて小さなスケッチブックに。イーゼルなし。
それでも、立ったまま描くのもしんどいので椅子をもち、現地で着色したいなあと思うこともあるだろうと絵具セットもカバンに入れて、カートに乗せて出かけた。
中崎町を描いていると、現代都市と長屋のコントラストが面白いと思ったし、こんな昭和の風景もなくなりそうだなとも思い、都心部の長屋をも少し描いてみようかと出かけた。
阪神野田駅で降りて北に向かったところに海老江地区はある。
地図で見ると八坂神社、林松寺、南桂寺などがあり、由緒あるところのようだ。行って見ると長屋も多いが立派な古い家も多い。
ここにも銭湯の煙突が立っている。銭湯の煙突を入れた絵が描きたかったのだがいいアングルがなかった。
この近くもRCのマンションがかなり建っていて数年のうちにこんな光景も消えていくのだろう

福島2丁目界隈
先日の絵を描いたあと、この辺りをカートをひきながらこの界隈をウロウロする。他の人から見れば何を探してうろついているのだろうかと思われるだろう。スケッチしていたら、おばあちゃんから「こんにちは」と挨拶される。そうすると他人の庭をスケッチしているような気分を少し緩和してくれる。

福島2丁目界隈
中崎町からは「阪急村」が見えるが、こちらは「阪神村」が見える。中央に見えるのがハービスOSAKAだ。海老江地区と同様にこの地区には福島天満宮があり、銭湯の煙突がある。しかし、海老江地区と比べると都心部のすぐ傍なのでこの絵の右手には路地を生かしたおしゃれな設計事務所が建っていたり、事務所や飲食店があったりして雰囲気が少し違う。
海老江地区はもうすぐマンションに変わってしまうだろうが、都心に近いこの辺りの方がも少し寿命が長いかもしれない。
どこでも同じだが路地にはわが家の庭という感じで植木鉢が並んでいる。
猫は中崎町や海老江地区ではたくさん見かけたがこの地区では出会わなかった
作品リストに戻る 次へ