尾道
02.05


広島県尾道市(jr山陽本線尾道下車)
小津安二郎の映画はなかなかいい。あの定点撮影、会話は気分をのんびりさせる。その「東京物語」の老夫婦の家が尾道だ。
尾道に行くと坂道と海をいれた絵を描くことになる。それしかないという気分になる。坂道というものは歩くたびに違った風景が展開され楽しい。その楽しさがこの街にロマンを誘うのかもしれない。
また、海岸沿いの飯屋の魚は安くて美味い。旅で出会った美味い食い物と酒は街の印象をよくする最大の要素だ。

尾道1 (F4)

尾道2 (F4)

尾道3 (F10)
02年5月、福山で一泊し朝8時過ぎに尾道についた。駅前に立つと「しまなみ交流館」など新しい建物が建ちイメージが変わっている。なんだか別の町に来た感じだ。
前に来た時は林芙美子の像の近くから山沿いの道を登り街並みを描いたが、今回は港をテーマにと思っていたので先ず港に出てスケッチをする。港に出ると四国に通ずる大橋ができ景観も変わっている。その後、渡し舟で向島に渡りスケッチしようとしたが、海岸縁は造船所が占拠し描き場がない。ひき帰しロープウェイで展望台にいく。その下の千光寺のところから街を鳥瞰した絵を描く。とにかく暑くて落着けず落書きのようになったがこれも思い出と彩色する。
尾道ラーメンを食べ、完成途上の海沿いのプロムナードでスケッチ。そこから向島を見ると、もうひとつのルートの船着場にパチンコ屋がみえ、海岸沿いで描けそうなので再度向島に向かいパチンコ屋の軒下でスケッチする。少々疲れてきたためか、ありあまり上手く描けない。昨日の鞆の浦の風景と違い僕の感性に合わないことも原因かもしれない。
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