鞆の浦
080403(hirosima0801)


前日に倉敷から福山に入り駅裏のビジネスホテルに泊まる。朝は駅の中のコーヒーショップでのんびりとコーヒーを飲んで、8時前のバスで行く。
終点の鞆港の一つ手前、鞆の浦で降りて、円福寺に上る。残念ながら港を俯瞰することができないので降りてきて波止に行く。振り返ると魚を荷揚げするところのテントの色がなかなかよい。まずはこれを描いておこうと最初に描いたのがこの絵だ。

その後何度か描いたことのある鞆港バス停の近くのトイレの左側に座って描いた。(あとからのことだがトイレの右側の方が船の配置がよく絵となる)
絵を描いていると地元の方が来られ、鞆の浦の歴史や橋を架ける計画への反対運動の話を聞いた。訪れる人はほとんど反対だが地元には賛成の人もいるようだ。常夜灯のところで反対の署名活動をしているとのことなので絵を描いたあと署名した。
ここから描くとき苦労するのは正面にデンと構える山だ。山をじっと見ていると桜も咲いているがまだ芽の出る前の樹木が赤っぽく見える。その感じを少し強調して表現してみたが・・・・・。

このアングルも何度か描いたことがある好きな構図だ。
2枚目の絵は中央の蔵のような建物の傍だ。また、その右手の山の上の建物が円福寺だ。
手前の階段状のもの、雁木は昔からのものだ。

●常夜燈に通じる道
この辺りがこの町のシンボルである常夜燈に通じる一つの軸だ。この軸は以前も丘の上の歴史民俗資料館のところから何枚か描いたことがあるがこの道に座って描くことがなった。一度描いてみようと思って描いてみたのがこの絵だ。正面に見えるのが常夜燈だ。

いつものようにすぐ近くの一膳飯屋で昼飯を食べた後、今度は桜の咲いている医汪寺の方から描くことにした。その前に、海の方に出てみることにした。廃屋のような船の修理場があり、なんとなくわびしさが気に入った。
正面に見えるのが常夜燈、その向こうの丘の寺が円福寺という位置関係になる。


●医王寺より
海沿いに沿って歩く。もう1枚海で描こうかとも思ったが急ぐことにした。架橋反対運動をされている方々と雑談をし、頑張ってくださいと挨拶して医王寺に登る。
子ども達と母親達だろうか、お花見をしている。ここから眺めるとなんとも気持ちがよく、美しい。
早速大判を取り出して描く。絵の中央の海の傍に見えるのが常夜燈だ。どこから見ても常夜燈が見える。その手前の海に桟橋が出ているが、このあたりで廃屋の修理場を描いた。

●歴史民俗資料館より
医王寺で描いた後、引き返して地蔵院のお墓のところから暦民俗資料館のところにでる。ここからは何度か描いたことがある。
木炭紙を取り出してスケッチする。
実は最も良いアングルは下の写真のところだが、右手に建物があって残念ながら一望できないので少し東よりのところから描いたものだ。

歴史民俗資料館で描いた後、朝描いたみのとのところに戻る。朝描いたのはトイレの西側、この絵はトイレの東側だ。正面に描いた船の形がこの方が良いので描くことにした。
太陽が西に傾き山が黒く見えはじめた。そんなこともあって夕暮れの感じで描いてみた。
5時過ぎの電車に乗り9時過ぎには大阪に着く予定だったが、電車のトラブルがあり家についたのは10時過ぎになってしまった。18キップのおかげで今回の倉敷・鞆の浦のスケッチは結構充実していた。
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